こんにちは。元訪問看護師の保健師マユです。

記録的暖冬ですが、やはり冬。
寒さのため趣味のランニングは、ジムでのトレッドミルが日常になっています。

私が18年働いてきた訪問看護。今日から少しづつお伝えしていきたいと思います。

日本の訪問看護の概要

初回 は、基礎編です。まずは、簡単に日本の訪問看護について説明したいと思います。

看護師がお住まいの自宅に訪問する訪問看護ですが、風邪をひいたり、歯が痛くなったら病院にかかるように、基本的には、どなたでもご利用できるものです。

ただし、医師の指示書(訪問看護師指示書)が必要となるので、主治医の先生が

「おうちに看護師さんに時々来てもらって、血圧測ってもらったり、少しリハビリしてもらう事もできるよ?」とか、

「毎日、傷の手当てに病院に来るのは、大変だから自宅で看護師さんに処置してもらいましょう」

といって始まるケースから、

「大病にて手術をして退院後の生活が心配」、

「在宅ターミナルを選択し自宅で息を引き取りたい」など、

様々な経緯で医師の指示書が発行され訪問看護の利用に至ります。

自宅での自分らしい生活、生き方を大切にしながら看護を提供する形になります。
 

医療保険、介護保険どちらでも利用が可能ですので、自己負担は、全体の1割〜3割となることがほとんどです。

年齢や病名、身体の様子によっては、更に助成制度もあったりします。

利用の際の料金体系や保険適用など少し複雑なので、実際に利用する際に直接、具体的に確認してみるのが良いと思います。
 

訪問看護の歴史

訪問看護の歴史について、少しお話しすると、どこまで遡れば良いのか?と思ってしまいますが、地域で働く”看護婦”は、明治時代から存在した様です。

先の大戦前後は、結核予防や母子衛生などを中心に地域を巡回、個別訪問をする”保健婦”が活躍。

戦後、病院施設の整備途中の混乱期は、術後の患者さんを訪問することもあった様ですが、病気の治療や亡くなる場所は、病院が中心となっていき、”保健婦”は、保健所等で公衆衛生に関わることが中心になっていきました。

世の中が少しずつ高齢化してきた昭和の終わり、昭和58年医療保険で初めて訪問看護が保険適用となり平成になってからは、各都道府県から事業所としての指定を受け「訪問看護ステーション」として訪問看護を提供する形に制度が整いました。

そして2000年介護保険制度が始まり、サービスの中では、ケアプランの一部に位置付けられる様になりました。
 
今後少しずつ、訪問看護についての情報を発信していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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