こんにちは。保健師マキです。

本日は、県内の某専門学校で”公衆衛生”の講義をしてきました。
(ご縁をいただき、昨年度から公衆衛生Ⅰ・Ⅱの科目を非常勤講師という形で、担当させていただいています。)
ということで、本日は、”公衆衛生(PublicHealth)”の概念について、少し紹介させてください。

公衆衛生(PublicHealth)の概念

皆さんは、「公衆衛生(Public Health)」って聞いたことありますか?「聞いたこと無い」、「初めて聞く」という方も多いのではないでしょうか。
保健師養成過程(専門学校、大学等)では、まず始めに「公衆衛生」の概念や定義を学習するのですが、その概要は以下の通りです。

公衆衛生は20世紀前半の米国で推進されたが、1949(昭和24)年ウィンスローC.E.A.Winslowによって、また1987(昭和62)年イギリス報告書でも、次のように定義された。

公衆衛生は、コミュニティの組織的な努力を通じて、疾病を予防し、寿命を延長し、身体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学・技術である。

(Public health is the science and art of preventing disease , prolonging life , and promoting physical and mental health and efficiency through organized community efforts …)」

出典:シンプル衛生公衆衛生学2018(南江堂)

臨床科学や看護学(病院での医療や看護)が主に個人(個々の患者さんや家族)を対象にしているのに対し、

公衆衛生は、個人も対象にしますが集団(行政等、社会の組織的努力)を通じて課題解決に取り組むのが特徴です。

また、

臨床科学や看護学(病院での医療や看護)は、病気を持つ患者さんへのアプローチが中心となりますが、

公衆衛生の対象は、生活するすべての人々(病気を持つ方はもちろん、病気のない方)へアプローチするという特徴があります。

すなわち、

公衆衛生とは、”すべての人がよりいっそう健康になれるよう、予防的視点を持って、環境も含めて、考えアプローチする科学・技術”

と言えます。

それだけに、公衆衛生の内容は、環境保健、疾病予防、健康教育、健康管理、衛生行政、医療制度、社会保障と幅広いです。。。

また、公衆衛生活動もその対象や活動場所によって母子・成人・高齢者、あるいは、学校・職域・地域等と分かれています。いやいや、本当に幅広いですね。。。

ということで、本ブログでは、公衆衛生(Public Health)についても、少しずつ紹介したいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

参考・引用文献:シンプル衛生公衆衛生学2018(南江堂)

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