こんにちは。元訪問看護師の保健師マユです。
先日、看護学校時代の友人と2年ぶりに会う機会がありました。2年前は、クラス会での再会だった為、慌ただしく、思い出話で盛り上がり、爆笑の連続で、ゆっくり近況を語り合う事がなく過ぎてしまいました。なのでやっと、ゆっくりランチです。
アラフィフ世代の集まりの話題といえば、先ずは、自身の身体の事。更年期に突入している私達、ほんとに人それぞれ色々な症状があります。腰痛諸々・・なんだか身体が、ガタついています。
そして、介護の事。子育てもひと段落して、友人2人とも介護が必要な家族を抱えていました。認知症やインスリンの自己注射、寝たきりとなって起こる2次的障害(便秘や間接拘縮など)への対応など、日々の生活の中で、悩んだり、苦労をしていました。
看護学校時代の友人なので、当然看護師です。卒業後30年たち看護師長や臨床経験を持つベテラン2人。しかし、悲しくも訪問看護についての知識が乏しい。介護保険制度の仕組みや利用の方法については、わかっていても、その中の訪問看護サービスについての詳細までは、なかなか同業者でもわかりづらいのかもしれません。私達、訪問看護師がアピール不足であるのは、否めませんが。
日本で働く訪問看護師数
日本で働く看護職のうち訪問看護ステーションなどで働く看護職の数は、36,500人程。全体の2%と看護職の中でもかなりの少数派部門です。
日本看護協会などが目指しているものとして、超高齢化社会が訪れる2025年に向け訪問看護師を16万人に増やそうというプランがあります。
団塊の世代が75歳以上になる2025年頃に社会保障費や医療費の増大が懸念されていますが、病院などの医療機関での対応も難しくなる事が予想され、今後、在宅医療を推進する中で、訪問看護が大きな役割を担うために、従事者を増やそうということの様です。
友人2人の話を聞いていて、苦労している場面が手に取るようにわかり、それは、訪問看護師が解決できるのに、相談すれば安心できるはず、と思う事が多々ありました。訪問リハビリや訪問看護での夜間の緊急対応について、友人達に説明。耳を傾けてくれました。
訪問看護ステーションと病院間では、相互研修や出向研修など様々な試みがされているし、学生の在宅看護論の実習もあるにもかかわらず、まだまだ訪問看護は、未知の世界なのか?詳細が知られていない実態があるなと、思いました。従事者数を増やすために、同業者への訪問看護の啓発も今後の課題なのかなと改めて実感しました。
ランチ後、入院中の義母の見舞い、介護のために実家へと日常に戻っていった友人達。
頭が下がる思いです。次回は、居酒屋からのカラオケ予定ですが、いつになるかな。
お読みいただきありがとうございました。