こんにちは。保健師マキです。
先日こちらの記事で、「健康」の定義についてご紹介しました。
この記事を読んで、
そんな疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にお伝えしたいのが、「生活習慣予防のための健康習慣」です。
生活習慣病は、生まれつきの遺伝的な要因、環境等の要素も関係しますが、食事や運動等の生活習慣による影響も大きいとされています。それゆえ、公衆衛生業界では、長年「どのような生活習慣が病気になりにくいのか、また、病気になりやすいのか」について様々な研究がなされてきました。
そこで、本日は中でも有名な2つの研究結果についてご紹介します。
ブレスロー7つの健康習慣
米国のブレスロー教授が生活習慣と身体的健康度との関係を調査したもので、世界的にも有名な研究結果です。
- 喫煙をしない
- 定期的に運動をする
- 飲酒は適量を守るか、しない
- 1日7-8時間の睡眠を
- 適正体重を維持する
- 朝食を食べる
- 間食をしない
引用:ブレスローの7つの健康習慣を実践してみませんか?|e-ヘルスネット(厚生労働省)
森本の8つの健康習慣
1970年代に米国のブレスロー教授により提案された「7つの健康習慣」をもとに、国内では日本に合うように改善検討されました。
その結果、1990年代に森本兼曩(かねひさ)氏により、実証結果とともに提案されたのが「森本の8つの健康習慣」です。
- 毎日朝食を食べる
- 毎日平均7~8時間眠る
- 栄養バランスを考えて食事する
- 喫煙をしない
- 身体運動・スポーツを定期的に行う
- 過度の飲酒をしない
- 毎日平均9時間以下の労働にとどめる
- 自覚的ストレスが多くない
上記であてはまる項目数が、4つ以下は不良群、5~6が中庸群、7~8は良好群と分類される。
引用:森本兼曩(かねひさ)らの8つの健康習慣|Dr.Clover's Computer Clinic
そして、もう1つ明らかとなった健康習慣とは…
さて、公衆衛生の世界で有名な2つの健康習慣について紹介しましたが、最後にもう1つ、世界的に「健康」に影響があることが明らかとなった「健康習慣」があります。
それは、
対人関係網(ソーシャルネットワーク)を持つ
ことです。
ソーシャルネットワークについては、また別な機会に記事にしたいと思いますが、社会的動物であるとされる人間は、1人世帯より、複数名の世帯で暮らす方が罹患率や死亡率が低いことが知られています。
まとめ
さて、ご紹介した健康習慣のうち、該当する項目は何個ありましたでしょうか。
一見すると、”当たり前”の生活と思われるかもしれませんが、忙しい現代を生きる私たち…
「分かっているけれど、実践できない…」、
「以前は実践できていたけれど、いつの間にか実践できていなかった…」
そんな方も多いかもしれません。
こんな記事を書いている私も、現在実践できていない項目があります…。
(定期的な運動とか、間食をしないとかm(._.)m)
公衆衛生の世界では、本日ご紹介した健康習慣の実践の有無によって、その後の寿命に影響するとされています。是非、現在の状態をチェックしてみていただけたら嬉しいです。
そして、よろしければ、ご一緒にまず1つ何か新たな健康習慣を実践してみませんか。
お読みいただきありがとうございました。