こんにちは。保健師マキです。

先日、2020年のアカデミー賞が発表されましたね。

韓国の格差社会を描いた『パラサイト 半地下の家族』が作品賞など4部門で受賞しました。是非、観たいですね!

そして、アカデミー賞のニュースを見て、私が大変衝撃を受けた映画「孤島の太陽」を思い出しました。

この映画は、高知県の駐在保健婦をされていた”荒木初子”さんという保健婦さんの活動・実話を元にして、作られた映画なんです。

孤島の太陽

●製作・配給:日活
●製作年:1968年
●公開年月日:1968年9月21日
●監督:吉田憲二
●キャスト:荒木初子=樫山文枝 他

引用:日活|映画|孤島の太陽

1968年に製作&公開された映画ということで、私自身はまだ生まれていませんでした。
そんな私がこの映画を見ることができたのは、偶然、実家暮らしをしている20代の頃に、たまたま両親がCSで放送されていたこの映画を見ていたから。

残念ながら、途中からではありましたが、離島に1人で赴任した保健婦さんが、懸命に、そして丁寧に住民と関わり、島の人々の行動を変え、健康水準を改善していくそのストーリーを見て、「これぞ、まさに保健師活動!」と感動して泣いてしまったことを覚えています。

しかも、人生で初めて遭遇した保健師(保健婦)が主人公の映画!
当時は、「看護師が主役のドラマや映画はあっても、保健師(保健婦)が主人公の映画なんて無い。」そう思っていたので、実在した保健師(保健婦)さんをモデルにした映画があったことを知り、歓喜しました。


ちなみに、”日活”のオフィシャルページに記載のある映画の概要は以下のとおりです。

貧しさと奇病に悩む離れ小島の一保健婦が、因習にとらわれる島民を愛と献身によって導く感動のドラマを、樫山文枝が愛と涙で綴る抒情大作。

これは四国の南端豊後水道に浮かぶ沖の島にある実話である。保健婦の荒木初子が、島で唯一の駐在保健婦として沖の島に赴任したのは昭和二十四年の春だった。人口千人足らずの沖の島は、乳児死亡率全国平均の四倍、それに風土病フィラリアの発生地でもあり、島全体が古い因習から抜けきらず貧窮と病苦に喘いでいた。島民の初子への風当たりは強かったが、一日も早く信頼を得るため、初子の限りない献身が続けられた。やがて頑なだった島民たちの態度も変わり始める。そして初子の努力が実を結び乳児死亡も減少の一途をたどり、また大学の調査団の協力によりフィラリアの特効薬も発見されることになった。やがて2年の歳月が流れ、県庁では初子の転任の話が持ち上がっていたが、初子は島民への愛着が断ちきれず島から離れることに迷っていた…。

引用:日活|映画|孤島の太陽

私たちの世代やそれ以下の世代の保健師さんには、あまり知られていませんが、以前、当時60代の大先輩方にその映画のことを尋ねたところ、「もちろん、知っている!。その映画や荒木初子さんの存在を知ったことを機に、保健師を目指した!」と教えていただきました。当時は、テレビドラマにもなるほど、人気だったようです(^^)

残念ながら、”孤島の太陽”は、一般向けのDVDの販売・レンタル等はされていないようで、現在この映画を見るためには、上映会用の貸し出し申し込みが必要なようです。
以前、某県の保健師向け研修会で、本映画の上映会を開催するという話しを聞きました。
保健師の活動が、地区分担制から業務分担制にシフトしている今だからこそ、この映画の鑑賞は研修以上の大きな価値があるようにも思います。

是非、私もまたこの映画を見たいです。

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